【使わないと損!】火災保険を申請する時の5つのコツと注意点を解説

今回は、「火災保険を申請する時のコツと注意点」について解説していきます。

また、火災保険は申請しても、すんなり認められるとは限りません。

減額や否認されてしまった場合の対処方法など、合わせて解説していきますので、最後までご覧いただけますと幸いです。

この記事でわかること
・火災保険を申請する方法と手順
・保険申請する時のコツと注意点
・減額されてしまった時の対処方法

目次
火災保険を申請(請求)する方法と手順

まずは基本的な保険申請の手順を解説していきます。

手順1:保険会社へ事故連絡をする
まず何か被害に遭った場合は、保険会社や代理店へ事故受付を行います。(連絡先は保険証券などに記載)

この時に担当者から「事故日」「事故状況」などについて、簡単にヒアリングがあるので回答します。

その後、保険会社から「保険金請求書」と「事故内容報告書」の2種類の書類が送られてきます。

手順2:工事見積書・被害写真などを用意
次に保険会社へ提出する下記2点を用意します。

リフォーム会社や火災保険申請サポートなど、専門業者に依頼するのが一般的です。

修理見積書
物件と被害箇所の写真
手順3:保険会社へ必要書類の提出
保険金請求書と事故内容報告書(手順1)を記載して、その他の書類(手順2)と合わせて保険会社へ提出します。

※火災保険申請サポートに頼んだ場合は、事故内容報告書については、業者に別途作成してもらえます。

手順4:保険会社による審査
提出した書類を基に保険会社による審査が行われます。

書類だけで判断できなかった場合は、鑑定人による現地調査が必要な場合があります。

手順5:結果の通知
保険会社から審査結果が通知されます。

問題なく認められた場合は、1週間程度で指定の口座に保険金が振り込まれます。

減額や否認されてしまった場合には、諦めて承諾されるか、納得いかない場合は追加書類を提出するなど対応が必要となります。

このような場合の対処方法は後ほど詳しくご説明します。

申請して保険金がもらえる時間の目安
申請してから保険金を受け取れるまでの時間ですが、平均的に申請してから1ヶ月程度かかることが多いです。

しかし、保険会社が混み合ってる場合や、現地確認が必要になった場合などは最長3ヶ月程度かかることもあります。

火災保険申請(請求)5つのコツと注意点

火災保険を申請をする時のコツを5つまとめました。

それぞれについて詳しく解説していきます。

コツ1:事故からすぐに申請する
まず最も重要なのが、被害に遭ったらすぐに申請するということです。

「忙しい」「面倒くさい」などの理由で、申請を先延ばしにされる方もおられます。

しかし、被害から時間が経つほど、経年劣化との区別がつきにくくなるため、認められにくくなってしまいます。

コツ2:Googleストリートビューを確認する
事故日が明確に分からない場合は、必ず事前にGoogleストリートビューを確認するようにしましょう。

Googleストリートビューは、同じ場所でも過去に遡って見ることができます。

そこで「◯年◯日時点で壊れていなかった」と確認できれば、それが保険期間内の事故である明確な証拠になる場合があります。

例えば下記のように図で見ると、イメージしやすいかと思います。

コツ3:鑑定人の否定的な言葉に納得しない
保険申請後に、保険会社から依頼された鑑定人が、現地確認に来ることがあります。

その際に、「かなり経年劣化してますね」などと、否定的な意見を言われても、安易に同意してはいけません。

全て聴取を取られているため、経年劣化を認めたと判断されてしまう可能性があります。

仮に多少の経年劣化があったとしても、最終的な原因が自然災害などで突発的に起こった事故であれば補償対象となります。

鑑定人という肩書に惑わされず、しっかりと理屈を主張することで、結果が変わる可能性も十分に考えられます。

コツ4:代理店を通して申請する
担当者が協力的な場合は、先に代理店に相談するのも1つの手です。

保険会社よりも、親身になって相談に乗ってくれる可能性があります。

しかし下記のような注意点もあるため、慎重に判断するようにしましょう。

被害の調査はしてくれない
代理店は被害の調査まではしてくれません。

基本的には、加入者自身で気付いた被害の事故受付をするのが仕事です。

火災保険は、加入者自身が気付いていない、申請漏れになっている被害が非常に多いです。

そのため、「気になってるから見てほしい」というのは対応してもらえず、第三者の業者を呼んで調べる必要があります。

建築知識については詳しくない
代理店は保険の販売が主な業務になるため、建築知識についてはあまり詳しくないのが一般的です。

そのため、見積もりの妥当性などについては、判断できないケースがほとんどでしょう。

それでは、もし保険会社から否認された時に、力になってもらうのは難しいと言えます。

代理店の本音
多くの代理店が、本音では保険申請をしてほしくないと考えています。

なぜなら、代理店には「損害率」という指標があり、簡単に言うと下記のような仕組みになっているからです。

新規契約の獲得→評価が上がる
保険金の支払い→評価が下がる
つまり、代理店と加入者は、完全に利害関係が逆ということです。

実際に弊社でも、保険申請の連絡をしたら「代理店の対応が急に悪くなった」というご相談を何度も受けています。

コツ5:火災保険申請サポートを使う
上記のことからも、立場的に完全に加入者の味方なのは、火災保険申請サポートのような第三者の業者です。

基本的に成果報酬としている業者が多いため、加入者側に立ってサポートしてくれます。

また、多くの事例を知っている専門家に依頼することで、申請漏れを防ぎ、適切な保険金を受け取れる可能性が高くなります。

火災保険申請サポートについての詳細は、下記の記事で解説しておりますのでぜひご参照ください。

火災保険・地震保険の申請サポートならミエルモ2020.09.14

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減額や否認された時の3つの対処方法

減額や否認されてしまった時の対処方法を3つまとめました。

それぞれについて詳しく解説していきます。

1:追加書類を提出する
まず第一に考えられるのは、追加書類を提出するということです。

よく再鑑定の依頼をアドバイスする業者もいるようですが、余計に時間がかかるだけであまり意味がありません。

基本的に鑑定人が変わっただけで、結果が変わるというのは考えにくく、結果を変えるには技術的な理屈を説明する以外にありません。

2:お客様センターに相談する
保険会社も担当者によって対応に差があるケースも多く、たらい回しにされたり、きちんと話を聞いてくれない場合があります。

そのような場合には、事故受付の窓口ではなく、お客様センターに相談するのがいいでしょう。

大手損保であれば、基本的に事故受付とは別の窓口があり、そちらに相談することで担当者を変えてもらえたり、円滑に対応してくれる場合があります。

3:そんぽADRセンターに相談する
保険会社の審査結果に、どうしても納得がいかないという場合には、そんぽADRセンターに相談することも考えましょう。

こちらでは、損害保険会社とのトラブルが解決しないという場合には、問題解決に向けて支援してもらうことができます。

保険金が支払われない4つのケースとは?
保険金が支払われないケースを4つにまとめました。

それぞれ解説していきます。

ケース1:経年劣化と判断された
経年劣化による被害は補償対象とはなりません。

しかし、本当に経年劣化による被害かの判断は非常に難しいため、申請前に専門家に調査してもらうことをお勧めします。

ケース2:機能上の問題がない
被害があってもあまりに軽微すぎる場合など、機能上の問題がない場合も補償対象とはなりません。

あくまで、建物としての機能に問題がある場合が対象となるため、「意匠面」や「資産価値の低下」が理由の保険請求は認められません。

ケース3:請求期限が過ぎている
火災保険の請求期限は3年と定められています。

それを過ぎると補償を受けられなくなるため、被害に遭った場合は速やかに申請するようにしましょう。

ケース4:契約内容の問題(補償対象外・免責など)
適切な補償が付いていなかったり、高額な免責金額(自己負担額)が設定されている場合も対象外となるケースがあります。

このように契約内容の問題で、補償が受けられないという方は非常に多いです。

いざという時に、しっかりと補償が受けられるように、事前に自身の契約内容を把握しておきましょう。

火災保険を申請(請求)するデメリットはあるのか?

火災保険の申請をすることに特段デメリットはありません。

被害が見つかれば躊躇せず積極的に活用して大丈夫です。

ただし、多少の注意点はあるため、ぜひ下記の記事も併せてご参照ください。

火災保険・地震保険の申請サポートならミエルモ2020.11.24

火災保険を使って給付金をもらうデメリットはある?請求時の注意点を解説
https://mielmo.co.jp/column/kasaihoken-nanndodemo/
今回は、「火災保険使って給付金をもらうデメリットはあるのか?」について解説していきます。結論からお伝えすると、火災保険の申請をすることに特にデメリットはありません。ただし、いくつか注意点があるため、ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。 こ…
まとめ:火災保険を申請(請求)する時のコツと注意点
今回は、火災保険を申請する時のコツと注意点について解説しました。

しかし、今回ご説明した内容は、誰でも取り組みやすいものに絞っており、個別の状況に応じて注意点は変わってきます。

また、被害の発見や原因の特定はもちろん、一度申請して減額されてからでは対応が難しくなるケースが多いです。

そのため、まずは専門家に相談してから、サポートを依頼するか自分で申請するか選択することをお勧めします。

弊社も、火災保険申請サポートを専門に行っております。

気になることがありましたらお気軽にご相談ください。